こんにちは。南総合研究所の南です。今回はホームページ集客に成功している仲介会社のサイトの特徴や共通点などを紹介していきます。前回お話ししたようにホームページからの反響を獲得できるようになることで、競合他社に大きく差をつけることができます。
しかし、ホームページが完成して、すぐに反響を獲得できるようになって売上がすぐに上がるかと言えばそうではありません。サイトを認知させることや、物件ページがサイト検索で引っかかるようにならなければ、なかなか売上は上がらないでしょう。そのためには多少の時間を要することは、避けられません。
またサイト自体のオリジナリティも必要です。ホームページ集客に成功している不動産会社は、しっかりと自社のサイトのオリジナリティを確立しています。今回はこのホームページ集客に成功している不動産会社のサイトの特徴をまとめてみたいと思います。
仲介業としての自社のサービスコンセプトが確立している
まず重要になるのが、サイト云々以前にその仲介会社の仲介業務に「他社と差別化できるコンセプトがあるか」が重要になります。
事例としては「エリアを限定している」、「他店舗展開をしている」、「高級賃貸物件を取り扱っている」、「スタッフのパーソナリティを打ち出している」、「ペット可物件に特化している」、「デザイナーズ物件、リノベーション物件に特化している」、「学生をメインターゲットにしている」などがそうです。
この仲介サービスに特化している仲介会社は、そうではない仲介会社と比べて圧倒的に成功する確率は異なってきます。
仲介会社が他社と差別化するポイントは、
- 商圏エリア
- 顧客のターゲット
- 店舗数や自社スタッフの人的魅力
- 紹介する物件の特異性
- SNSなどの集客導線の確保
などになります。上記のいずれかでもしっかりとコンセプトを立てて仲介事業を実施することで、ホームページもそのコンセプトに合わせることができ、非常に相関性も高くなります。
もしこれから新規でホームページの立ち上げを検討している仲介会社は、まず自社の仲介事業のサービスコンセプトをしっかりと決めていくことをお薦めします。
物件掲載量が担保できるための仕組み化ができている
コンセプトをしっかりとしたホームページを立ち上げただけで、そのサイトからの反響が増え続けるかと言えば、けっしてそうではありません。反響を獲得するためには、それなりの情報量(物件数)が必要になります。
「とても良いサイトだけど、なかなか反響を取れない」こうした悩みの大半は、そもそもの物件量が足りていないことが多いです。物件量を担保するためには、全員で数日泊まり込んで物件入力することが成功ではありません。
一番、ベストなのは、コンバーター機能を使い、ポータルサイトへの出稿と同時にホームページへの掲載も可能にしておくことです。
ホームページの立ち上げ時は、確かにいっきに大量の物件データを入稿する必要がありますが、決してこうした業務は長続きはしません。日常的に物件量を担保するためにも、他媒体との入稿を一回で完結させるコンバートシステムを導入しておいた方が良いでしょう。
またある程度物件情報を入力し続けると、物件のデータベースが溜まっていきます。このデータベースを上手く利用して、空室確認と再掲載を効果的に行うことで、物件量と共にサイトの質も担保されます。
分析と運用ルールの確立ができている
私自身、複数社のホームページ集客に成功している不動産会社を見てきましたが、どの会社も自社サイトを細かく分析しています。これも大きな共通点のひとつと言えるでしょう。PV数やCVR、離脱率など様々な検証する指標がありますが、もしこうしたサイト分析の知見がない場合は、マーケティングの専門家やコンサルタントなどの知見を借りても良いでしょう。
実際にホームページで集客するためには、サイト自体の「課題の抽出」→「改善案」→「対策」→「検証」の継続が不可欠になります。専門性が必要になりますので、ホームページ制作の際は、制作会社にこのあたりのサポート体制などもヒアリングしてみても良いかもしれません。
またこうしたサイト構造分析と共に、「自社内での入力ルールと運用方法」も決めておかなければいけません。一日の入稿数の目標設定、そしてそれを日常的に業務として運用できる体制の構築も不可欠となります。
サイトのデザイン性とブランディングが統一されている
たとえば仲介店舗の看板や会社ロゴがブルーの一色なのに対して、自社ホームページが赤色で統一されていたら、ユーザーはどのように感じるでしょうか？少なくとも、その会社のイメージというのは、掴みにくいのではないでしょうか？
凝りに凝ったオシャレなデザインは必要ないかもしれませんが、それでも一定程度のサイトのデザイン性は必要になります。そして、何よりも大事なのは、会社のコーポレートカラーと統一させることが重要になります。この自社のコーポレートカラー、ロゴ、そして使用するフォントなどが決まっている不動産会社は、自社ホームページでもその優位性を発揮することができます。
自社ホームページを立ち上げる際には、是非自社のコーポレートカラーなどを確認する必要があります。また、このようなコーポレートカラーが無い場合は、これを機に策定しても良いかもしれません。
いっぽうで既に自社サイトを持っている仲介会社は、現状のコーポレートカラーとサイトの全体カラーが合っているかも確認した方が良いでしょう。
まとめ
以上が自社ホームページ集客に成功しているホームページの共通点、特徴です。
「思いのほか大変だな」と感じるかもしれませんが、今回紹介させて頂いた項目をやり切ることで成功の確率はかなり高くなります。ぜひ、参考にして頂けましたら幸いです。
