同じような規模や店舗数、掲載数の不動産会社でもその集客数には差が生まれます。
とある不動産会社では多くの反響を獲得できていますが、とある不動産会社ではなかなか反響を獲得することに苦労していることがあります。
また会社単位の話だけではなく、不動産会社が運営しているSNSのアカウントでも同じようなことが起こります。フォロワー数や投稿頻度が同じでも、とあるアカウントには多くの反響を獲得できていますが、いっぽうでなかなか苦戦しているアカウントもあります。
そう考えると、反響獲得は、ただ単純に物件掲載数だけ増やせば良いわけではないことを感じてしまいます。
これまで反響獲得に成功している多くの不動産会社やその運用アカウントを見てきましたが、反響を獲得し、しっかりと集客ができている不動産会社やそのアカウントには、共通点がいくつかあります。
それは情報発信に「インパクト力がある」ということです。
とある広告のページを見ると、とても魅力的に見え、思わず購入ボタンを押してしまいたくなる。いっぽうでとある広告ページを見ても購入する気にはなれない。こうした経験は誰しもあるでしょう。これは一言で言えば、広告の「インパクト力」の差と言えます。
「インパクト力」を定義してみる
それでは広告のインパクト力とは、なんでしょうか？以下がインパクト力のある広告の定義になります。
・ 商品の内容がわかりやすく明示されていること
・ 興味を惹かれるようなテキストやデザインである
・ 問い合わせまでのハードルが低く感じる
・ 商品を購入するメリットがわかりやすい
このあたりをしっかりと網羅されている広告が、ユーザーにしっかりとインパクトを残せる広告と言えるでしょう。それでは不動産会社ではどのような場面でこうしたインパクトのある広告を打ち出すことができるでしょうか？
ホームページでのインパクト力とは？
数店舗の店舗展開を行っている、とある不動産会社でのホームページでは、自身の店舗数、得意なエリアをトップ画面のアイキャッチ（ホームページの中心の画像）に掲載し、多くのユーザーにわかりやすく自社の強みを打ち出しています。
また、とあるお洒落なデザイナーズ物件やリノベーション物件を扱う仲介会社は、トップページのデザインをスタイリッシュな物件画像にし、デザイナーズ物件の一覧をすぐに閲覧できるように工夫されています。
また、高級賃貸専門の不動産会社では、ページのデザインから高級感を打ち出し、その会社の特性を上手く伝えています。
どの会社も、それぞれしっかりとユーザーに「インパクト」を与えることに成功しています。
ホームページからの集客に成功している不動産会社の特徴として、そのトップページでしっかりと自社のサービスの内容がわかりやすく明示されていることが特徴としてあげられます。今後、ホームページ集客を伸ばしたい不動産会社は、自社のコンセプトをしっかりと再認識し、それを「わかりやすく」、「明確に」ユーザーにアピールしてみることを是非検討してみてください。
ポータルサイトでのインパクト力とは？
ホームページと比べてポータルサイトでは、なかなかユーザーに物件掲載ページでインパクトを打ち出すことが難しいと感じるかたも多いかもしれません。しかしポータルサイトの特徴を活かし、他社と差別化できている不動産会社も間違いなく存在しています。
ちなみにポータルサイトでは、当然のことながら決まったフォームで入力し、決まったチェック項目にチェックすることが前提になります。ポータルサイトのなかで、ある程度自由を効かせ、他社と差別化できるポイントは以下となります。
・ 物件写真
・ 物件のコメント
・ 自社の紹介ページ
この3つに対し、他社と差別化し、ポータルサイトの詳細ページや自社紹介ページでインパクトを残すことに成功している不動産会社も存在しています。
自社独自の視点での物件写真の掲載をしたり、物件の魅力を他社とは異なる文章でプッシュするコメントを入力したり、そして自社の紹介ページでは自社の特徴を魅力的に伝えるなどを徹底して行うことで、反響増加を図ることができます。
大前提として、ポータルサイトの反響獲得のためには、「定期的な新規物件の入力」、「掲載数の担保」などが必要になります。しかし、その前提をクリアしたうえで、こうした細かい掲載業務の「インパクト」を与えることで、反響の底上げができますので、是非実践してみてください。
SNS運用でのインパクトとは？
最後にSNS発信におけるインパクト力です。
会社のホームページと違い、SNSでの物件情報の発信内容は、すぐに改善することができます。またポータルサイトの入力と異なり、自由度も高く、発信者独自の色を出すこともできます。
とはいえいっぽうで、自由度の高いツールだからこそ、アカウントによって結果に大きな差が生まれることも忘れてはいけません。大量の反響獲得ができているアカウントとそうではないアカウントは、かなりはっきりと明暗が別れてしまう印象です。
インパクト力のある物件情報を発信しているアカウントには以下の共通点があります。
・ サムネイルでユーザーを引き付ける
・ ショート動画では冒頭の数秒のインパクトを重視する
・ DMへの誘導が上手い
上記をとにかく徹底している印象です。サムネイルで「大きな文字でユーザーが目にするようなユニークなキャッチコメント」、「スタイリッシュな物件画像」でインパクトを出します。
またショート動画では離脱率を防ぐため冒頭の5秒間でどれほどのインパクトを残せるのかが重要になります。視聴を続けるようにユーザーが興味を引くコメントなどを発信することで他社のアカウントと差をつけることができます。
またDMで気軽に質問や問い合わせができるようにコメント上部にDMへの誘導を促す文章を固定化したり、動画の場合は、動画後半のパートでDMへの問い合わせを促すコメントや文章を導入していきます。
まとめ
以上のように物件掲載やホームページ集客、SNS発信、それぞれの発信方法に様々なアイデアを入れることでユーザーに「インパクト」を残せることができます。
是非、改めて自社の発信内容にインパクトがあるのか検証してみてください。
